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コミック


きょうの猫村さん 2
ほしよりこ
マガジンハウス
1200円(税込)

「きょうの猫村さん」待望の第2弾。

第1巻は、図書館で借りて読んだのだが、あまりにおもしろかったので、第2巻は最初から買って読むことにしていた。それなのに、発売日をすっかり忘れてしまい、あわてて本屋に行ったものの、会社近くの本屋では売り切れで、次回入荷は6月中旬だという。

それでは…とインターネット書店で在庫を見ると、当日から翌日までに配送ってことだったので、すぐに注文。

相変わらず、猫村さんはやはり猫なのだ。
話が進展するにつれ、多少、猫村さんをはじめ、登場人物の会話がちょっと説明っぽくなってしまった感はあるのは、致し方ないのかな?

何度か読まないと、この本の奥深さ、面白みは分からないような気がする。

(2006.6.9) 【★★★★☆】 −06/06/18更新


ハチミツとクローバー(1〜8)
羽海野 チカ
集英社
420円(税込)


ルナティック…に続いて、漫画を読んだわけだが、こちらはもはや完全な少女漫画。

“浜田山美術大学”を舞台にした青春群像劇。

登場人物の全てが片思いという、ある種の重苦しさがありながらも、登場人物の特異なキャラクター設定や、美術大学というちょっと特殊な環境ということによって、重々しさは軽減されている。

恋愛という物理的に形のないものを、それぞれ自分なりに解釈をしていく過程を丁寧に描いているという印象を受けた。
自分の想いに正直になれる者、どうしても“ひねくれて”しまう者、現状の関係を変えるのが怖くて何も言い出せない者…まさに、現実と同じ。
竹本の自転車でどんどん行けるところまで行ってみるという“自分探しの旅”や、原田理花に対する想いが断ち切れずに悶々とする真山なんて、まるでデジャブのように思う読者も少なくないんじゃないだろうか?

この漫画の人気は、そうした共感が至るところにちりばめられているからなのだろう。心理描写がうまいと思う。

これはこの漫画に限ることではないのだけれど、“おちゃらけた”際に変化するキャラクターが、一瞬誰なんだかわからなくなってしまうのは、見慣れていないせいか? なんと言っていいか文字では説明しにくいのだけれど…うーん。

借りることができたのは8巻まで。まだまだ続いているようだが、その後の展開を見ることができるのはいつの日のことだろうか…って、気になるんなら買えよ→自分。

少女漫画ではあるけれど、男性にも十分に楽しめるのではないか?…というより、むしろ男性や女性と対象を分けるべきではないと感じた。

(2006.5.21) 【★★★★★】 −06/05/21更新


きょうの猫村さん 1
ほしよりこ
マガジンハウス
1200円(税込)


 エプロンは縦結びにしかできないし、イライラするとすぐに爪研ぎをしてしまう。そんな猫村さんは、猫なのに、人情味あふれる家政婦。

インターネットサービスプロバイダのコンテンツ(ネタ)として、わずか一日一コマの更新という、かなり脱力的な提供のされ方をしている。それをまとめた本書のタイトルが「きょうの…」というのはそういった理由なのだろう。

それにしても、これほど脱力しきった絵なのに、はまってしまうのはとても不思議。

猫なのに何の違和感もなく人間社会にとけ込んでいるし、猫なのに寝不足でクマを作ってしまうし、読めば読むほどツッコミどころ満載なのだ。読み返すたびに新しい発見がある。まだ読んだことのない方は、ぜひお試し版を読んでみてほしい。

猫村さんの得意料理「ネコムライス」も食べてみたいし、話し相手にもなってもらいたい。

続編がこの春(2006年)に出るとのことで今から楽しみ。今回は図書館で借りたのだけど、次回は買おうかな。

(2005.2.15) 【★★★★★】 −06/02/15更新


ルナティック雑技団(1〜3)
岡田あーみん
集英社
410円(税込)


 パンダさんから借りた少女漫画。作者の岡田あーみんと言えば「お父さんは心配性」を思い出すが、この本書もかなり人気があるらしい。「お父さんは心配性」では、娘の典子をボーイフレンドの北野から守るためなら何でもありというハチャメチャなストーリーだった。
 この「ルナティック雑技団」は「お父さんは心配性」のテイストと、ラブコメディとしてのドラマ性も併せ持ったようなストーリー?で、すっかりはまってしまい、一気に読んでしまった。

 ヒロイン「星野夢実」、孤高の貴公子「天湖森夜」、学園のスーパーアイドル「愛咲ルイ」を中心に、森夜の母である「天湖ゆり子」や、森夜をめぐって恋のバトルを繰り広げる「成金薫子」やその執事「黒川さん」、結局何の役にも立たなかった「ミスターX」などなど、個性的なキャラクターたちがとてもいい味を出している。

 あまりにありえないストーリーなのに、どこか親近感や感情移入できてしまうのは、岡田あーみんの実力のなせる技か? 最終話はちょっと淋しい?結末だし、番外編以降でもヒロイン夢実の動向は分からずじまいということもあって、どこか物悲しい気持ちにもなった。

 読後感は、まるでとても楽しい夢を見て、まだ続きを見たいと思う…そんな感覚。

(2005.2.12) 【★★★★★】 −06/02/12更新