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医学・薬学


さわるな、危険! 家庭のバイ菌学   解剖学はおもしろい
ジャック・ブラウン/著
栗原 百代/訳
新潮社

1,365円(税込)
 ごく普通に日常生活を送る中で、いかにバイ菌に囲まれているかという事実を、これでもかと思い知らされる本。潔癖性気味の人には絶対に見せられないな…と思った。そもそも皮膚にはかなりの種類と数の微生物、菌が繁殖している…なんて知ったら、たとえその大部分が無害であるとわかってはいても、なんだか気持ち悪くなってくる。ただ現実を知ればそれによって対策もできるのだから、いいような悪いような…たとえば、サラダバーで二時間以上常温に放置されていたものは、バクテリアが増殖し始めるために、取り替えるべき…と言われても、自分ではどうしようもないこともあるし。知っているようで知らない菌(微生物)、バクテリア(細菌)、ウィルスのそれぞれの違いや、そもそも風邪やインフルエンザは、ウィルスの仕業によるものだから、気温と発病は無関係であるという話などは興味深い。
著者はアメリカ人で、翻訳本なのだが、とても読みやすい。また各章のおわりに、「まとめ」が書かれているので理解が深まる。まず(正しい)手洗いは大事で、いわゆるバイ菌に汚染されていそうなところには必要以上に接触しないこと、食べ物の保存状態をきちんと見極めることなど…いずれにしても、案外当たり前の基本的な行動が、バイ菌から身を守ることにつながるということのようだ。
(2005/2/1) 【★★★★☆】 −05/02/20更新
  上野 正彦/著
青春出版社

700円(税込)
 「死体は語る」で、監察医や解剖学という存在を身近にした著者が改めて人体のしくみを講義してくれる。長年の監察医としての経験を交えながらの講義は、実際に看護専門学校の講師も務めているだけあって、とてもわかりやすい。たとえば、骨格を説明するときは白骨事件、呼吸器系の説明には絞殺事件の例を引用して、しくみだけの話にとどまらない。どの臓器や器官もちゃんと理由があって存在し、機能しなくなれば身体にどのような影響が出るのかといった背景を知ることができるので、理解が深まるような気がする。同じように、もし一般の講師がこのような引用ばかりしていたら、変に疑われるようなこともあるかもしれない。著者が元監察医だったからこそできる講義だと思う。
(2005/2/1) 【★★★★☆】 −05/02/20更新


禁じられた死体の世界

布施英利/著
青春出版社

1,533円(税込)
  言われてみれば当然だが、身近なところで死体はそう見かけない。毎日、相当数の死体ができるはずだが、それはまず見かけることはない。人間は例外なく死んで死体となるのだから、その分身近であってもいいわけだが、そうにはならない。死体といえば、殺人とか自殺とか例外的なものを連想してしまう。著者はあまりに「死体」と乖離した社会は、何か歪みを生んでいるのではないかという思いがあったと書いている。僕も以前「死体を洗うアルバイト」があるという噂を聞いたことがある。実際にはそんなものはないのだそうだ。そもそも「洗う必要がない」という理由に納得。そんな感じで、どこか死体というものが、特別な存在にあるからこそ、こうした噂話も出てくるのだろう。そもそも「死」が、何を持って定義するのか?という話は、古くて新しい問題だ。心臓が止まっていても脳が生きているという脳死は、医療技術の向上によって、生と死の境界が曖昧になって生まれてきた概念だし、脳だって大脳新皮質が止まっていても脳の中心部は働いているなんて場合もあるらしい。つまり死というものは全体で起きるのではなく部分的に進行する(言われてみれば当然だけど)。そこに人間が勝手に決めた基準を当てはめるのだから、どうしても無理が出てしまうのだろう。
 本書では、あまり知られていない解剖学教室の様子など、興味深い話がたくさん取り上げられている。「4人に一体の死体が割り当てられる」とか「防腐処理の仕方」など…また本書では、何枚かの死体の写真が出ているが、意外と怖くない。何度も触れられているが、死体は禁忌ではなく自然なものであり、全く特別な存在ではないこと、それより見えないことによる恐怖の方が大きいので、怖いと思ったら、むしろきちんとしたいに向き合うことの方がよいのだと。妄想が怖さをかき立てる。なるほどね。これは心霊現象と同じようなものなのかも。とてもおもしろい本でした。

(2005/1/8) 【★★★★☆】 −05/1/8更新


ウッふん   歯医者さん雑学ノート
藤田 紘一郎/著
講談社
1,575円(税込)
 考えてみれば不思議なもので、なぜか小学生〜中学生のころ、学校でウンコすることなど決してできるものではなかった。仮にどうしようもなかった場合だけ、みんなから知られないように気をつけて離れたトイレに行ったものだ。
 おそらく、最近の日本人とウンコとの出会いは、そういうつらい状況から始まっているのかもしれない。本書では日陰に追いやられがちのウンコとの”ふれあい”について書かれている。内容を再編(かなり変えないと駄目かも)すれば、小学生や中学生に読ませるテキストにもなるんじゃないか。(2004/5/5) 【★★☆☆☆】 −04/05/05更新
  武田浩/著 実方藤男/著
ダイヤモンド社
1,575円(税込)
たびたびお世話になるのに、知らないことばかりの歯医者さんのお話。これまで常識だと思われていたようなことでも、実際は全く逆なんていう話も載っていて、とても興味深い。虫歯予防には「食後3分以内に3分間歯を磨く」って覚えている人も多いと思うけど、科学的にはこれは全く根拠のない話らしい。むしろ食事の前に歯を磨いて、虫歯の原因となる歯垢を取り除くのがいいそうだ。そもそも歯垢がなければ、食べカスを元に細菌が増殖することができず、虫歯にならないという寸法だ。歯医者さんのお世話になる人は必見かも。(2004/5/5) 【★★★★☆】 −04/05/05更新


毒物の魔力  

常石 敬一/著
講談社
840円(税込)
冒頭でも書かれているが「毒」と書かれたプレートがつけられた車を見かけると誰もがギョッとする。「毒」という言葉は、どこか人を惹きつける。地下鉄「サリン」事件、和歌山カレー事件の「ヒ素」、ゴミの焼却で発生する「ダイオキシン」、イラク戦争のきっかけになった「生物化学兵器」といった、毒に関わる問題が報道されない日はないと言っても過言ではない。そもそも、毒がとてつもなく微量で人を殺せてしまう理由や、毒による様々な事件やその対策など、日頃、見聞きしている毒にまつわる話がたくさん。(2004/4/18) 【★★★☆☆】 −04/04/18更新