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ビジネス・経済


青色発光ダイオード 日亜化学と若い技術者たちが創った

テーミス編集部/著
テーミス

1,575円(税込)

青色発光ダイオードの発明者とされる中村修二氏が、もともと彼が勤務していた日亜化学工業に対して、発明の対価として200億円を求めて訴えていた裁判で、裁判所がそれを認めたというニュースは、一時期かなり話題になった。

中村氏が大変な苦労をして青色発光ダイオードを発明したにもかかわらず、会社からの評価はわずかばかりで冷遇されてきた。相応の対価として会社は200億円くらいは当然支払うべきだ…というのが、当時の一般的なとうか、マスコミの雰囲気だった気がする。

当時、連日テレビに登場していた中村氏のちょっと甲高い声が今でもすごく強く印象に残っている。「言った者勝ち」でもないけれど、本当に事実はそうなのか? 彼だけが頑張ったのであって、会社やその回りの研究者たちは何もしなかったのか?という疑問は、当時からあった。

もちろん、こんな意見も聞かれた。会社が成功するかどうかわからない研究に対してお金を出しているわけだし、その中で社員は安心して研究を続けられるという状況下にあるのだから、たまたま成功したという発明に対して、その対価を支払えというのはあまりに横暴ではないかという意見もあったが、こちらはあまり声高に聞こえてこなかった。

本書は、訴えられた日亜化学工業側の立場で、青色発光ダイオードが発明に至るまでの詳しい経過をたどりながら、中村氏からの訴えに対する反論が書かれている。

中村氏もかなり感情的な表現が少なくなかったようだが、こちらの本も若干そうした傾向があるような気もした。個人的には日亜化学工業側の主張の方が共感できるのだけれど、意見があまりに偏りすぎてくるのも、ちょっと考え物だし。

いずれにしても、対立した意見がある場合は、必ず両者の意見をきちんと聞く必要があって、その上で判断しないと…と、ごくごく当たり前の感想だけれど。



(2006.7.17) 【★★★★☆】 −06/07/17更新


お台場物語

武藤 吉夫/著
日本評論社

1,365円(税込)

 「デックス東京ビーチ」の開発責任者で初代館長となった人による話。

キーテナントとして決まっていた伊勢丹が撤退を表明し、プロジェクトは早々にピンチを迎えてしまう。それでもなんとか、当時予定されていた世界都市博に間に合わせるようにプロジェクトを進めないといけなかったことから、スケジュールは非常に厳しかった。

最初は、遊園地みたいなものを作り世界都市博を乗り切って、その後改めて開発するという検討をしたようだが、近隣で競合する東京ディズニーランドと比べると、内容や規模でまったく歯が立たないことから、すぐに「無理」という結論が出る。つづいてデパートへの一括貸し付けという方法も検討されるものの、貸し出す相手がいないとこれも却下。売り場面積が100平行メートル程度の専門店を50〜60程度集めた専門店ビル方式で、開発を進めることになった。これが「デックス東京ビーチ」となる。

一括して開発ができないことから6000坪の用地で、まずはどちらに正面としての顔を設けるか?ということが検討されたという。フジテレビ側のある大通りにオフィスビルが建ち並べばこちらが正面と言うことになるだろうが、いまのところは景色くらいしか売りがないのだから…と、海側が正面と言うことになったという。結果的にこれが正解だった。

そして世界都市博の中止。

状況が大きく変わっても、プロジェクトは進めざるを得なかったようだ。
テナントの募集や工事は順調に進んでいったが、肝心のショッピングセンターの運営は誰がやるのかという問題が残っていた。で、結局ここまでとりまとめていた住友商事が自前でやることになってしまい、著者がその責任者に就任する。


とにかく全てが初めてという経験は、個人的にはなかなか落ち着かない。そういう状況がワクワクするという人もいるだろうが、僕はダメだ。責任もあるし失敗が許されないというプレッシャーも。そういうことを感じすぎてしまうからなのかもしれない。感じないのも問題だけれど、感じすぎるのも問題だろうね。

「半径2kmに人口ゼロで、大規模小売店舗法に基づく説明会は、たった一人」、「テープカットはわずか10人」
といった今からでは考えられないような興味深い話もあって一気に読めてしまった。

(2006/3/31) 【★★★★☆】 −06/4/7更新


かもめが翔んだ日

江副 浩正/著
朝日新聞社

1,890円(税込)
 最近のリクルートといえば、R25とか、HOT Pepperといったフリーペーパー(無料情報誌)に力を入れているみたいで、街の至るところで見かけるようになった。一昔前、リクルートは、いわゆる「リクルート事件」でマスコミを騒がせたこともあって、いろいろな意味で知名度は抜群だ。でも、その知名度の割には、意外とこの会社の生い立ちは知られていないのではないだろうか?創業者であり事件の中心人物だった著者が、これまでの人生を振り返る。さまざまなリクルートの情報誌は、情報を検索しやすいようにインデックスをつけて分類しているという点で共通している。それがリクルートの原点であり強みでもあるが、それから外れる事業になると、なかなか苦戦することが多かったようだ。コンピュータ言語のフォートランの教育教材とテープのセットが在庫の山を作ったり、単行本の事業に乗り出したもののやはり在庫の山を作るなど、成功の陰にさまざまな失敗があった。本書の後半は、リクルート事件以降最大の苦境となった、関連会社であるリクルートコスモスの経営再建とファーストファイナンスの精算問題。いずれももともとの本業とは外れた分野だったことも興味深い。で、そこに救世主としてさっそうと現れるのが当時ダイエーの中内さんで、気前よく江副さんの持つリクルート株を買ってあげるのだ。まさかそのダイエー自体が大変なことになっていくとは、当時想像できなかっただろう。もし江副さんが事件で失脚しなかったら、今のリクルートはどんな姿になっていたことだろう。会話体が多く緊張感が生き生きと伝わってくる。テレビドラマ化してもおもしろいんじゃないだろうか。ちなみに今ではリクルートのロゴマークから、かもめがいなくなっているみたい。さっきリクルートのサイトを見て初めて知った。
(2005/2/1) 【★★★★★】 −05/2/20更新


なぜ安アパートに住んでポルシェに乗るのか

辰巳 渚/著
光文社

1,000円(税込)
 「物を買うという行為」の理由は、それこそ多種多様で、一言で答えられるようなものではない。けれど、景気低迷が長引いていると、とかく「人々が物を買わなくなったからだ」→「もっと消費を増やすべきだ」という話を聞く。どうすれば人は物を買うのかという理由がものすごくたくさんあるのに「もっと物を買え」という論理を推し進めていくのは、かなり難しいことなんじゃないかと思う。「物を買う理由」をさまざまな視点から考察したのが、この本。で、この本は、再生紙でできたペーパーバックの形態を取っていて、本文は、なぜか英単語がいたるところに混じっている。たとえば「ボーナスの額が減ったらショックを受ける have a shock のは、当然のことです。」「気持ちは防衛 defensive に向かってしまう。」「税金 tax が増えるのではないか。」みたいに。本書の見出しではその記載方法に対して「日本語は世界でも類を見ない3重表記(ひらがな、カタカナ、漢字)なので、英語も含めて4重表記にしてみた」と書いているが、なんだかとても見づらい。英単語の勉強にはいいかもしれないが、読んでいるといちいち引っかかってしまって、余計なところに神経を使うような気がしてしまう。本書は、内容としては悪くないと思うが、形態がいまいちって感じ。
(2005/2/1) 【★★☆☆☆】 −05/02/20更新


Google―
 
なぜグーグルは創業6年で世界企業になったのか

嶋田 淑之/著
中村 元一
/著
毎日コミュニケーションズ

1,680円(税込)
  タイトルどおりの内容を期待しながら読んでいくと、途中で「ちょっと違うなぁ」と思えてくる。いたるところで、真っ昼間から映画三昧とか、ジャンクフードが食べ放題みたいな、あまり現実に「応用できなさそうな楽しい話」がたくさん出てくる。確かにこういったこともグーグルの一面を表しているのかもしれないけれど、でも、そういった「余裕」は、いまの業績が良好だからこそできるんじゃないの?と皮肉っぽく思えてきてしまう。
 むしろこれまではそうやって成功してきたけれど、今後はどうなっていくのか?という方が、むしろ関心がある。これまでの成功は、他に誰も手掛けていなかった分野であり、それに特化してきたからこそ成しえたものであり、ぜひこのあたりも触れて欲しかった。
 グーグルという新しい企業を取り上げているが、内容は大学で学ぶような経営学のおさらいみたいな感じで、あまり新鮮みが感じられなかった。
(2005/2/1) 【★★☆☆☆】 −05/02/20更新



本田宗一郎と井深大   「漂い系」の若者たち
板谷敏弘・益田茂/編著
朝日新聞社
1,470円(税込)
こちらも借りた本です。生まれも育ってきた環境もまったく違うのに、ここまで同じような共通点があるというのも、非常に興味深い。二人のずば抜けた才能はときとして、周囲を惑わすけれど、結果的にそれを認める環境が、日本を代表する企業「ホンダ」と「ソニー」を作り上げたのだろう。プロジェクトX好きならば、お勧めの一冊!(2003/01/19)

【 ★★★★☆ 】 − 2001/12/09 更新
  吉水由美子・伊藤忠ファッションシステム/著
ダイヤモンド社
2,100円(税込)

若者を考えるときに欠かせない要素が、携帯電話(ケータイ)とコンビニエンスストア(コンビニ)であるという。いずれも自分の意識の中では、あとから登場したものなので、もしも、なくなったとしても生きていけるような気がするが、若者には死刑に等しいことなのかも知れない。(これは都市部の若者に限る話のような気もするけど)「漂い系」の若者は、ものすごい寂しがり屋のくせに、かと言って、干渉されるのも嫌で、面倒くさがり・・・要約すればそんな感じ。若者を理解したい人はもちろん、ケータイ業界とコンビニ業界の関係者は必読かも。(2002/10/06)

(店長オススメ度: ★★★★☆ /2003/01/19更新)


図解「儲け」のカラクリ   図解「儲け」のカラクリ 2
インタービジョン21/編
三笠書房
1,050円(税込)

100円ショップや喫茶店、クレジットカード会社などなど、タイトルどおり、儲けのからくりを判りやすく教えてくれる本。知るとなるほどと思わせるものばかり。最近、僕が知りたいと思うカラクリは、商店街の中にある貴金属店や紳士服の仕立て屋など。お客さんがほとんど入っていないような店が、毎日開いているのは、ほとんど驚異と言っていい。余計なお世話だけど。それにしても…ラーメンは儲かる…おじゃこが驚いていたが、それは仕方がない。お金に代えられないもの…ラーメン屋の雰囲気や、ほんのわずかな隠し味みたいなものは、やっぱりお金に代えがたいものだし。Masterカードじゃないが、まさにpriceless。(2003/11/24)

(店長オススメ度: ★★★☆☆ /2003/11/24更新)
  インタービジョン21/編
三笠書房
1,050円(税込)

さまざまな儲けのからくりを教えてくれる第2弾。東京ガスのCMで田村正和がこんなようなことを言っていたっけ。「10円安いモノを買いにいくあなたが、毎日掛かるガス料金に無頓着だなんて」そう。直接見えるお金は気になるけれど、見えにくいお金は意外と気にしなくなってしまうもの。儲けってそんなところに潜んでいるというか、いかに潜ませることができるか?が、勝負なんじゃないかと、この本を通じて学んだ…って、ちょっと大袈裟だけど。(2003/11/24)

(店長オススメ度: ★★★☆☆ /2003/11/24更新)


「売る広告」への挑戦   上司は思いつきでものを言う
レスター・ワンダーマン/著
松島恵之/翻訳監修

電通
2,940円(税込)
 会社から支給された本。書かれた内容を応用すればビジネスに結びついて、それが儲けにつながるから?なのか、2940円と、これまでここで紹介してきた本の中で最も高い。しかも、なぜかAmazonで売っていないところも不思議。「ダイレクトマーケティングの父」というサブタイトルがつけられているように、通販やダイレクトメールといった手法を憶測ではなく、彼自身の手によって発見されていく過程は、さながら小説みたいだ。少々古い話もあるが、今でも十分通用する。雑誌の非効率な場所の広告を活用して、綴じ込みはがきを作ってみたり、新聞に仮想店舗を作ってみたりするところなどは、今でも十分に通用する。ダイレクトマーケティングに携わる人たちは必読でしょう。こちらで彼の足跡や言葉などを紹介している。
 ただ外国人の名前になれていないせいか誰が誰だかわからなくなってしまうのがちょっとつらいな。(2004/5/8) 【★★☆☆☆】 −04/05/08更新
  橋本治/著
集英社

693円(税込)
 著者の経歴を見ても会社勤めをしたようには見えないのに、どうしてここまで会社のことがわかるのだろう?問題は個々の会社にあるのではなく、もっとほかの根本的なところにあるのではないか。実は会社のことを書いているのではなくて、それは「社会」の普遍的な問題を「会社」に置き換えて書いているからなのかな…なんて思ったら「あとがきのあとがき」に、「就職」というものをしたことがないと、告白していた。実際「会社というものの抱える問題」は、会社というものは「拡大していくことが至上命題」であり「会社には、”大きくなる”という動機に歯止めをかけるものがない」ことにあるという。なるほどね。確かに会社が拡大しないなんてあまり考えにくい。けれど、そのために起きる歪みというものは少なからずあるはずで、それに巻き込まれればそりゃ不満は出てくるだろう。この本はタイトルはいささか過激だけれど、実際の中身はもっともだと思わせる部分も多い。けれど、なんだか回りくどい?著者特有の表現というか言い回しで、読み終えると、なんだかわかったようなわからないような、不思議な感覚になってくる。もう何度か読み直すと、わかってくることもあるのかもしれない。
(2005/1/8) 【★★★☆☆】 −05/1/8更新