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人文・思想・文化


言葉の常備薬
呉 智英/著
双葉社

1,260円(税込)
 文化放送の番組の中で紹介された本で、おもしろそうだったので、取り寄せて読んでみた。まえがきからして、かなり過激だった。産経新聞の校閲部長を「これでもか」というほどの攻撃ではじまっている。”校閲”部長なのに書いている文章が間違いだらけなのだったら、まぁ責められるのも仕方がないとは思うけど、あまりの扱き下ろしっぷりにかえって気の毒になってきた。普段何気なく使っている言葉を改めてその意味を考えさせてくれる。たとえば、惚気話や恋愛話を聞かされて「ごちそうさま」と言うシーンは、実際にはあまり聞くことはないけれど、まぁドラマなんかではよくあるが、なぜ惚気話や恋愛話を聞かされると「ごちそうさま」なのか?それは谷崎潤一郎の「蓼食う虫」という小説の一文にその理由があると。もともとは「ご馳走様。何を奢ってくださるの?」とごちそうさまのあとに「奢れ」と続くのだ。つまり惚気話や恋愛話を聞かされた一種の罰だったのだ。それがいつの間にやら「奢れ」の部分が省略され、奢られてもいないのに「ごちそうさま」となってしまった。背景がわかると楽しくなってくる。これ以外にも、「女が女性に向かって怒鳴った」と「女」と「女性」で意味は同じなのに使い分けられている話だとか、オサマ・ビンラディンに対して、氏をつけることに違和感を訴える意見が寄せられたものの、彼が法律的に容疑者になっていないし、なんの組織にも所属していないものだから、やむなく氏をつけていたなんていうのも、僕も以前から気になっていた話なので、同じような視点を持ってくれる人がいたことに少し嬉しかった。

(2004/12/18) 【★★★☆☆】 −04/12/14更新

自分で決められない人たち

矢幡 洋/著
中央公論新社

777円(税込)
 依存性こそ日本人、日本社会の心理を解明する鍵であると考えている著者が、あらゆる実験や事例を元に、物事を「自分で決められない人たち」の実態を解き明かしていく。
 初顔合わせ同士が顔を合わせると、「自らをおとしめるような」卑屈な自己紹介が何人も続くというシーンをよく見かける。いかに自分が何もできないかとか、無能さをアピールする場になっていることが間々ある。考えてみれば、自分だって似たような感じの自己紹介をしてしまっている。まるで”卑屈競争”−これこそが、依存性を示す一例らしい。
 いまの日本では、自立性よりも協調性が求められることが多いし、依存性の強い親が、依存性の強い子供を育てるという「再生産」が行われていることを示す事例はたくさんある。例えば、依存性性格者の親が「子供に嫌われたくない」と思うあまり、子供に媚びるという現象などだ。

 依存性自体悪いものではないが、いまの日本で起きていることは、依存性の良い部分が消えつつあるという。「場の雰囲気や相手の意向を鋭く察知して、和気あいあいのムードを保とうと努力する」というのが依存性性格者の典型的な特徴であり、それが日本の社会の心理であったのに、最近では、そもそも調整しなければならないような相手(それが家族であっても)とは、最初から距離を置いて関わらなくなりつつある。それは、依存性性格者のプラスの面として考えられる、「自分が劣っていることを認め、すぐれた物の存在を認め、それを学んでいこうとする姿勢」が失われていることを示しているのだ。そもそも視界に入らないのだから。

 これからの日本の姿を、以下のように予測している。いずれも深刻な内容ばかりだ。

「企業は中間管理職が育たなくなる」、「引きこもりは減らない」、「しつけ大学ができる」、「英語教育を増やしても国際化は達成されない」、「新しいクリエイターの登場は困難」、「強権政治が生まれる危険性」、「自己愛性格者が増える可能性」

 自分の周囲にも思い当たる節はあるし、自分自身に当てはまることもあり、かなり考えさせられる。いまの日本、これからの日本を考えていこうとする人たちにも、ぜひ読んでもらいたい示唆に富む本だった。

(2005/5/1) 【★★★★★】 −05/5/1更新


しばわんこの和のこころ  
川浦 良枝/著
白泉社
1,470円(税込)
 それにしても、なぜ、日本に古くから伝わる作法を、柴犬に教わる事態になったのだろう?? そして、くやしいくらいに、ハマッテいる柴犬「しばわんこ」を見ると、ほんとほのぼのしてしまう。 日本人以上に日本人らしい表情を見せる、しばわんこ。新聞広告でしか見たことないけど、なんだか妙に気になる本。読んでないので評価はなしです…(2003/7/10) 【☆☆☆☆☆】 −04/04/04更新