3748 バウハウス・キッチン展

パナソニック電工 汐留ミュージアムで開催中の「バウハウス・テイスト バウハウス・キッチン展」に行ってきた。もともと、おじゃこが行きたいといっていたイベントで、僕がついていく感じだった。

バウハウスは、1919年ドイツで創設された、建築と美術に関する総合的な学校だ。1933年<ナチスによって閉鎖させられたため、実質の活動期間は、わずか14年しかなかったが、その後の現代建築や芸術に、大きな影響を与えたことで知られている。

展示の前半は、バウハウスで学んだ女性たちの写真が多数展示されていた。おそらく展示の半分くらいがそれで占められていて、当時から女性の社会進出が意識されていたことは、とてもよくわかったが、写真ばかり見せられても…といった感じで、軽い違和感を覚えた。

後半になって、ようやく、作品らしい作品が登場する。皿やポットなどの主にキッチン関連の作品が展示されていた。

バウハウスは、「すべての造形活動の最終目的は建築である」という理念のもと、家で暮らす多くの人が、さまざまな面で豊かになるような、現代生活のための家事道具を生み出していった。

これらの作品も、大量生産されることを意識して素材も考え抜いていったと言われている。これにより、良質な商品を安価に手に入れることができるようになると考えたからだ。

そして、今回の展示の目玉コーナーのような場所に到着した。

バウハウスの初代校長、グロピウスが設計した実験住宅のうちの、キッチンと配膳室を再現した展示だ。

なんとここは、事前に許可をもらえば、撮影ができるというので、すぐに許可をもらって、写真を撮ることにした。

左側が配膳室で、右側がキッチン。当時の写真をもとに、原寸大で再現している。


(汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年)

キッチンに入る。

極めてシンプル。

余計な装飾は一切ない…といった感じ。



(汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年)


(汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年)

また収納スペースは非常に多く、また、窓に面した戸棚には、明かり取り用の円い窓が付けられていて、戸棚の中が明るくなるように作られていた。

単純なことだが、こういった配慮からも、機能性を重視した設計が感じ取れるような気がした。

(汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年)


(汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年)


(汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年)

キッチンで作られた料理を、隣の配膳室から持って行ってもらう感じかな?

配膳室に行ってみる。


(汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年)


(汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年)

ここで、料理を受け取ったり、食べ終わったお皿を洗ったりする。

料理を作るところと、片づけるところが、きっちりと分かれている。シンプルで使いやすそう。掃除もしやすそう。まぁ、これだけ空間にゆとりがあるからできるのかもしれないけど、自分の台所でも参考になりそうなところもあった。

最後のコーナーで、バウハウスの思想を反映させた、テルテン集合団地についても紹介されていた。ここの解説で気になったのは、限られた予算で団地を造ることになったが、そのときの考え方だ。

それは

「自然光が取り入れられしっかりとした換気ができさえすれば最低限の空間こそが人間にとって最も暮らしやすい居住環境である。」

ということだ。本当に必要なモノは何か?いろんなモノに埋もれているけど、実は極めてシンプルな方が、もしかすると、けっこう暮らしやすいのかも…とか、いろんなことを考えさせられた。

3715 東京国立近代美術館、無料観覧の日

皇居のすぐ近く北の丸公園にある、東京国立近代美術館は、毎月第1日曜日は無料観覧の日になっているということを、おじゃこから教えてもらって、久しぶりに行ってみることにした。

美術館に近づくにつれ、ふだんはあまり人がいない美術館周辺の雰囲気が違っていることに気がついた。やはり、“無料”というということでやって来た人たちだろうか?

無料なのは常設展だけで、企画展は有料なので、企画展に入ろうとする人たちの姿も多く、必ずしも無料目当てだけの人たちではなかったようだ。もちろん、ふだんの日よりは間違いなくお客さんは多い。

着いた時間がちょうどお昼だったので、美術館併設のレストランランチを取ってから見学するつもりだったが、当然ながら混雑していたので、入店待ちリストに名前を書いておいて、先に一部見学することに。

30人以上も先客がいたので、いつ順番が来るか、全然想像がつかなかったが、ちょっと見学して、レストランに戻ってみると、半分以下になっていた。少し待っているうちに、あれよあれよと自分たちの番に。

あまりに長い入店待ちリストのせいで、その場を離れてしまう人がかなりいたため、あっという間に順番が回ってきたのだ。

詳しくはよく知らないのだけど、このレストラン「クイーンアリス アクア 東京」は、国立美術館にありながら、「フレンチの鉄人」石鍋裕シェフのプロデュースのレストランで、結構有名なお店らしい。

頼んだのは、ハーフローストチキンローズマリー風味(1,000円)。チキン半分がまるまる出てきて、結構なボリューム。パリパリになった皮の部分が美味しい。付け合わせとして、フライドポテトとブロッコリーニンジンなど。これだけ頼むと、本当にこれしか出てこないので、フランスパン250円も頼む。パンも熱々で美味しかったが、どうせなら一緒に出してくれてもいいんじゃないかと思った。

右の写真は、レストランから2階の入口にあった作品。

ガラス越しに見える人の姿は、ガラスに映っているだけと思い込んでいたが、実は建物の中にも全く同じ作品が経っていて、ちょっとビックリ。

現在開催している「近代日本の美術」という所蔵作品展を見学。

実は、1階の窓口に申請すれば、写真撮影もOKだったのだが、レストランのある2階から入ってしまったため、その機会を失ってしまった。

美術館には企画展では来ることがあっても、ぐるっとパスのようなチャンスでもない限り、なかなか常設展をじっくり見る機会は少ないので、いろいろと見学することができた。

ただ最近、美術館をじっくり見学することがなかったせいか、半分過ぎたくらいから、くたびれてしまった。もしかすると、体力が弱っているかもしれない…と、あまり美術と関係ない感想を持ちながら、美術館を後にした。

3705 佐伯祐三アトリエ記念館

「佐伯祐三アトリエ記念館」というところに行ってきた。

西武新宿線下落合駅が最寄り駅だそうだが、山手線目白駅から歩いてやってきた。

佐伯祐三は、大正から昭和にかけて活躍した洋画家で、画家として活躍した期間は8年程度という短さで、わずか30歳でパリで亡くなっている。

初めて彼の作品を見たのは、箱根仙石原にあるポーラ美術館で、その後、新宿歴史博物館で、ふたたび展覧会を見学する。

いずれも特に意図したわけではなく、たまたまであったのだけど、何度かの偶然が重なれば、おのずと興味が出てくるもの。

今年4月に、彼の日本での拠点であった、自宅兼アトリエを一般公開したという話を聞いていたので、少し涼しくなった、今日出掛けてみることにしたのだ。

まさに住宅街の一角にあって、記念館への道は、かなり狭い。記念館の周囲は、ベンチやトイレなどが設置され、小さいながらも公園として整備されていた。

ありがたいことに、入場は無料。

やはり、特徴的なのは、三角屋根のアトリエだ。

内部はきれいに整備されていて、当時の様子を知ることはできないが、壁面いっぱいの窓が、アトリエ内に外の光を取り込んで、とても明るいのが印象的だった。

この建物が建てられたのは、大正10年(1921年)。学生結婚した佐伯は、自身の実家も夫人の実家も裕福だったことから、この自宅兼アトリエを建てるための資金援助をしてもらう。2度にわたってパリに行っているため、この家に住んだのはわずかに4年だったという。

この時代に、自宅を建て、2度もパリに出掛けられるというのは、恵まれていたというほかない。もちろん彼自身の実力もあったことはもちろんだが、やはり“運”というものは、実力と同じくらいの意味を持つものだと思った。

3703 旅する“たいやき”

定点観察に登場しなくても、ダミーはいつも身近にいる。そのために、先日のような事故も起きる。片足を失ったままだと、いろいろと支障を来すので、今朝修理をした。

ダミーは文字通り自分の身代わりに旅を続けている。なんと、ダミーと同じように旅を続けている…

「たいやき」

…がいるというニュースを、おじゃこが新聞で見つけた。

須藤美香さんという方で、実に34カ国も出掛けて、たいやきを写し続けているそうだ。今月21日まで開催されているという写真展に行ってきた。

場所は、北千住駅から歩いて10分ちょっと歩いたところにある「千住宿歴史プチテラス」。京成線の千住大橋駅からの方が近いようだが、運賃の都合で、北千住駅から歩く。

地漉き紙問屋であった横山家の蔵を移築し、ギャラリーとして開放しているそうで、入ってみると、古い蔵の落ち着いた雰囲気だった。意外と?お客さんも多い。

気になる、たいやきの旅は、須藤さんのブログでも紹介されているので、そちらをご覧いただければと思うが、よくもこんなところに、たいやきを置いて写真が撮れたなぁ…と思うような作品が多数。

そして驚いたのが、旅を続けている、たいやきの大きさだ。

ダミーと比べてもかなり小さい。10cmにも満たない。

ちょうど須藤さんご本人がいらしたので、いろいろとお話を伺うことができた。

もちろんダミーも自己?紹介。やはりというか、ダミー同様のご苦労があるようだ。

たいやきを置いてその場から離れ、写真を撮ろうとすると、一緒に被写体になるはずの動物がたいやきを食べようとしたり、誰かに持って行かれそうになったりするとか…。ダミーと違って、旅行で持参できる数に限りがあるため、その維持が大変だという。

同行するたいやきは、いつも決まって、ある広島のあるお店から取り寄せているとのこと。本物のたいやきでなく、プラスチック製にしたら?という提案もあるそうだが、やはりこの“表情”は、本物ならではのようだ。

「(人物と)たいやきを一緒に撮ろうとすると、不審がられたりしないですか?」

と尋ねると、どの国でも意外とみんな気さくに応じてくれるという。インドでは、逆に「あれも撮ったら?」とか「これもどうだ?」とかで、大騒ぎになったそうだ。

僕のダミー撮影時とかなり近い状況にだってことに、親近感を覚えた。

須藤さんありがとうございました。


3683 雪国の夏を走る

越後妻有大地の芸術祭2010夏を、3日間鑑賞(1日目2日目3日目)。その間、気になった光景を抜粋。

かまぼこ状とか急角度のついている屋根などは、とても雪国らしい光景だ。

あちこちで、小屋の中から、除雪機のメンテナンスをしていた。

まだ30度を超える残暑が続いているが、冬支度はもう始まっているのだ。

車を運転していると、遠くに、ちょっと違和感のある物が見えた。

少しずつ近づいていってみると…それは、まるでフクロウかミミズクに見える。

まっすぐ延びる道路は、ミミズクにどんどん近づく。


ただの木だった。


21日に訪れた、まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」

ここのトイレで困ったことが起きた。この建物自体もアート作品だから、トイレもちょっとデザイン的に凝っている。

トイレ全体が朱色にまとめられてとても鮮やかだ。

用事が済み、外に出ようとしたら…


出口が分からなくなったのだ。“大”用個室しかない!。たった今入ってきたばかりなのに、こんなことってあるだろうか?

冷静になって考えてみると、個室の扉と出口用の扉が同じ規格で作られているようだ。正解の出口は、真ん中の扉だった。


ふと目に留まる光景が、とても絵になる。

とにかく暑いのだけど、時折吹く風は、心地いい。

このあたりで、あちこちに広がる棚田。荒廃した棚田も出てきたようだが、大地の芸術祭がきっかけで、、ふたたび見直されているらしい。

越後松之山森の学校キョロロ(松之山)近くにある、その名も“美人林”は、あまりにもブナの立ち姿が美しいことからその名が付いたそうだ。昭和初期、木炭にするため全て伐採され、“禿げ山”となってしまったものの、その後、ブナが芽吹き保護されて現在に至るそうだ。

棚田にしても、美人林にしても、実はこれは完全なる自然ではなく、人間との共生によって生み出された景色なんだと思うと、ちょっと不思議。


清津峡トンネルで最後の鑑賞作品を鑑賞し終わったあと、事件が発覚する。

なぜかレンタカー車内の時計が20分も遅れていることに気がついたのだ。少なくとも昼くらいまでは正しい時刻を表示していたのに。帰りの越後湯沢駅を発車する新幹線の時刻に合わせて行動してきたのに、これは痛い。

もし新幹線に乗り遅れると、帰りの乗車券や特急券は無効となり、新規で買い直さなければならないからだ。

なんとかレンタカーの店に到着。本来はガソリンを満タンにして返却すべきところを距離で精算してもらうことで時間を稼ぎ、無事、予定通り新幹線に乗ることができた。デジタル時計なのに、少しずつ時間が遅れるというのはどういうことだろうか?

3682 大地の芸術祭2010夏 鑑賞3日目

鑑賞3日目。

東京23区よりも広い地域を見て回るには、やはり3日じゃ足りないが、この暑さと慣れない車の運転で、これ以上回るのは、ちょっとしんどいかも。

[223 越後松之山「森の学校」キョロロ] 鋼鉄製の建造物。錆で建物全体が鈍い光を放っている。高さ36mの塔がよく目立つ。

[223 大地、水、宇宙] タワーの頂上にある展望台まで階段が続いている。その階段を上っていく間に、青色LEDの筋が何本も走る。これは、一秒間に200以上も貫通している宇宙線を可視化したものらしい。蒸し風呂のような暑さの中、展望台まで上がってみると、そこは、窓の開かない構造の展望台で、巨大な窓が夏の光を集めて、温室のような状態になっていた。

[223 キョロロのTin-Kin-Pin――音の泉] タワーの地下に水槽があり、そこに落ちる湧き水の水滴の音が響いていた。暑いタワーにあって、この音はとても涼しげだ。

[240 夢の家] 夢のような家…ではなく、夢の家。まさに夢を見るためにある家のことだ。赤、青、緑、紫の部屋で作家デザインのパジャマで眠り、翌朝、見た夢を書き残す。その日記は、将来「夢の本」として出版?されるらしい。宿泊予約はこちら

係の人の話では、作家デザインのパジャマは、着ていると暑いため夏は着用しないようだ。まるで赤レンジャー、青レンジャー…みたいな感じ。外国人作家には分からないだろうけど。

寝袋で寝るそうなので、そうした寝方に慣れていないと、寝苦しそうだ。日記を見ると、やはり、寝られなくて夢どころじゃなかった…という人が少なくなかった。建物が古く天井があいていることもあって、隣の人のいびきがうるさかったという人も多かった。アートを体感するのも大変だ。

[241 エリクシール/不老不死の薬] 

[242 収穫の家 ・ 米との対話] 

[098 カモシカの家族] 

[099 再生] 

[096 森] 津南地域で集めた7000本の鉛筆が、まるで森のように密集している。この森は窓の向こうの本物の森につながっている。いくつ鉛筆が倒れてしまっていたが、これを直すのは容易ではなさそう。

[095 0121-1110=109061] 

[094 ドラゴン現代美術館] 中国福建省の登り窯を移築したそうだが、このときいちばん気になったのは、作品でなく草むらの中に落としてしまった、スタンプのキャップだった。ほとんどのスタンプからキャップだけ消えてしまったのもわかる気がする。必死で探してようやく見つけた。

[093 かささぎたちの家] 

[091 時を越える旅] 

[090 津南のためのインスタレーション―つながり― ] 元織物工場だったところを改装して、アート作品が作られた。外観は、何の改装もされていないが、建物の中に入ると、かなり不思議な光景が広がる。作品の一番奥には、無数の針金ハンガーが2階から滝のように落ちてきている。遠くから見たとき、最初、これがなんだか分からなかった。

津南地域の人たちから集められた服に明かりが灯されている。雪深い地域における太陽の日差しは何物にも代え難い…はずだが、今年はどうしようもなく暑い…

津南に住む人たちが、日頃の悩みや困っていること、誰かに聞いてみたいことを、あたかも風鈴のような瓶に入れてつり下げる。それに訪れた観光客が答えや意見を書いて、瓶に入れる…そんなプロジェクトが行われていた。

もちろん、どんな質問に答えてもいい。

僕が選んだ質問のひとつは、「今、いちばん欲しい物は何ですか?」という問い。

僕の答え「夢とか希望です。今のうちに見つけておいてください」と質問をくれた13歳女子にメッセージを送った。

[089 土中にて] 

[117 遠くと出会う場所] 

[111 妻有で育つ木] プランターごと吊り下げられた木は、人間と自然との関係を表しているそうだ。人々の日常生活を維持するためには、この木を世話するように容易ではなく多くの手間が必要になる。そして、もしこの光景が異様に見えるのであれば、それは自分たちの日常生活そのものも同じではないか?という問いかけだ。

これには考えさせられた。

[110 いちばん長い川] 

[031 再構築] 数え切れないほどの丸い鏡に覆われた小屋。この鏡はすべて作者が自分で削りだしたらしい。鏡で覆われているというと、やたらと目立つかと思いきや、周囲の色を反射してむしろ溶け込んで見える。

[126 LIKE SWIMMING] 

[131 うつすいえ] 大学生たちによって作られたセミナーハウス。天井からはむたくさんの光ファイバーがぶら下がっている。まるで星空を見るよう。床もガラスになっているから、天井からの光を反射して、床にも星が広がる感じ。2階に上がると、それらがまるで流れ星のようにも見える。

建物の管理も、おそらくこのプロジェクトに携わった大学生たちが行っているようだが、ちょっと時間をもてあまし気味に見えた。

カフェにもなっていて、メニューも手渡されたけど、時間がなかったので、見学だけということで遠慮させてもらう。

[132 清津峡トンネル美術館] 清津峡を観光するためのトンネル、清津峡渓谷トンネルの中にある美術館。トンネルの全長は750mあるそうだが、この作品はトンネルの入口からすぐのところにある。作業用のトンネルを転用したためか、メインのトンネルとは別の方向に延びているトンネルだ。“美術館”といっても、一般的なそれとはちょっと違っていて、あくまでこれ全体がひとつの“作品”という感じ。


今日走った距離、82.1km。このあと、ちょっとした事件が発覚するのだが、続きはこちら

3681 大地の芸術祭2010夏 鑑賞2日目

今日もいい天気だ。どれだけ回れるか分からないが、頑張って回ってみよう。

[219 ステップ イン プラン]

[178 木]

[174 米の家] 最初、設置場所が分からずさまよってしまったが、見つけてみると、かなり目立つ。田んぼの脇にあるものの、農作業の邪魔になることは確実で、農家の協力は不可欠だろう…なんて思った。

[177 融(とおる)]

[179 棚守る竜神の塔] 地域の棚田を守る水神を龍に例えたという。かなり大きな作品。

[180 フィヒテ(唐檜)] 森の中に忽然と表れる本棚とベンチ。心なしか木々の間を通りける風が涼しい。こういうところでゆっくりと本を読むというのもいいかも。

[181 WDスパイラル・パート3マジック・シアター]

[152 円―縁]

[165 今を楽しめ]

[166 観測所]

[167 平和の庭]

[163 夏の三日月]

[162 かかしプロジェクト] とても印象的な作品のひとつ。棚田のあちこちに、強烈な赤色のかかしが立っている。このかかしは、地元の人たちをシルエットにしたもので、それぞれに本名と形取られた年月日が書かれている。何年か経ったのちに、自分のかかしに出会う気分ってどんなんだろう?

[160 水のプール]

[161 関係―大地・北斗七星]

[156 リバース・シティ] たくさんの巨大な鉛筆がぶら下がっている。もちろんこの下にはいることもできるが、見上げるのがちょっと怖い。先端恐怖症の人には無理かも。

[159 △□の塔と赤とんぼ]

[158 砦 61]

[157 サウンド・パーク] ロープにぶら下がって、ターザンのように坂を駆け下りる遊具。フィールドアスレチックにありそう。座った板の下には、砲丸のような球がついている。地面に木琴のような板が敷いてあるので、滑っていくと、その球が木琴を叩く仕掛け。独特な音色を奏でて楽しい。

[148 ゲロンパ大合唱]

[154 旅人の迷路]

[155 記憶と再生――時の舟]

[151 地震計]

[147 まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」ほか] 越後妻有大地の芸術祭の中心的な施設のひとつ。パンフレットなどで紹介される作品も多く見ることができる。北越急行ほくほく線まつだい駅前にもかかわらず、すぐ目の前には、棚田が広がる。その間に作られたのが、“農舞台”。


[192 繭の家―養蚕プロジェクト] 地元と共同で、繭を育てるというプロジェクトが続けられているそうだ。

1階は畳敷きの和室だが、屋根裏に上がると、そこがアート作品になっている。

光る繭は圧巻だった。ざわざわと雨音のように聞こえるのは、蚕が葉を食べている音。その音に合わせて、微妙に光の強弱が変わっている。まるで蚕がそこにいるかのよう。そして、手前にある大きな箱をそっと開けると…

[195 視点]

[197 回廊……時の水脈]

[196 ジャック・イン・ザ・ボックスまつだいヴァージョン]

[215 脱皮する家] 脱皮する…とは、ここでは彫刻刀で家の中を少しずつ削っていくという意味のようだ。あらゆるものが彫刻刀で削られ、その根気強さを実感させられる。ただ単純に彫ってといるのではなく、1本1本意志を持って彫っていると感じさせられるような考えられた模様が無数に付けられていた。


[214 コロッケハウス]

[234 最後の教室] 大地の芸術祭で、非常に有名な作品なので、絶対に見逃したくなかった。小学校の跡地を全面的に改修して作られた。

外からは中の様子が全く伺い知ることができない。ごくごく普通の建物に見えるが、中に入ると、その違いに、軽いショックに似た感覚を覚える。あらかじめどんな作品かを知っていてもそう感じてしまうのだから、何も知らずに来たら、度肝を抜かれるかもしれない。

旧体育館に入ると、むせかえるような藁のにおいに包まれる。暑さでむせ返るようだ。無数の光が扇風機の風に揺れる。いったいこれはなんなんだ?

小学校だった建物をそのまま使っているので、職員室や保健室などの表示がそのまま残されていた。

2階に上がると、教室同士を仕切っていた壁が取り払われ、薄く白いカーテンで仕切られていた。そこに置かれていたのは、やはり白い布と蛍光灯とその下にある怪しげな箱の形。どういう意味をしているのか?何を意図してるのか?と自分に問いかけてみたが、いい答えが思いつかなかった。

[232 家の記憶] まるで蜘蛛の巣のように張り巡らされた毛糸は、実に全長 44km、家の状況 築100年で3年前まで人が住んでいた…と入口に書かれていた。よくもまぁここまで張り巡らしたと感心する。


[229 黎の家] 例によって外観はいたって普通の古民家だが、中に入ってみると…

鍋とかやかんとかが天井からつり下げられた、異空間となる。壁や床が真っ黒に塗られているだけに、宙に浮いた鍋ややかんが、より強調されて迫ってくるようだ。

[224 足下の水(200m3)]

[223 越後松之山「森の学校」キョロロほか]

[222 悠久なる恵みー松之山の野草の花々とブナ林ー ]

[228 星の誕生]

[239 渓谷の燈篭]


今日走った距離、72.8km。明日に続く。

3680 大地の芸術祭2010夏 鑑賞1日目

とても全部を紹介しきれないので、なんとなく気になった作品を選んで紹介する。

まず一番最初に訪れた作品から…

[050 アスファルト・スポット] 車を走らせていたら、道の脇に、アスファルトが波打った怪しげなものがあるな…と思っただけで、通り過ぎてしまいそうになったが、これが作品だった。この暑さだから、アスファルトが柔らかくなってしまったんじゃないかと思えてしまう。じっと見ていると平衡感覚がおかしくなってしまいそう。車を乗り入れることもできるが、それは一部で、この作品の隣にちゃんとした駐車場がある。展示部分とトイレとして使われている。

[052 パッセージ] バスの停留所の規模から見たら、必要以上にたくさんのベンチ。解説によれば、70個もあって高校生の言葉が刻まれているらしい。言葉は見そびれてしまった…。

[054 境界の神話] 空き地と道路に挟まれた、ある種の“境界”に置かれた、ウズラのような、なすびのような…不思議な形をしたオブジェは公園の遊具らしい。街中に忽然とこうした作品が現れるというのは、とても面白い。

[057 3年後に向けた伝言ゲーム(10年プラン)+手作り見張り塔でずいっ~と越後妻有]

[058 時空]

[059 レイチェル・カーソンに捧ぐ~4つの小さな物語]

[062 河岸段丘] 河岸段丘が見える展望台。このあと、ダミーの身に、事件が起きる。

[060 絵画のための見晴らし小屋] 木々の間になにやら背の高い小屋が…。小さな穴がいくつか開いている。裏に回ってみると…

階段が中に続いていた。

入ってみると、1人用の椅子が置かれていて、外観から確認できた穴から入ってきた光が小屋の中を照らしている。

椅子に座って、穴から外を覗いてみると…

それは、まさに絵画そのものだった。

[061 グリーンヴィラ] 大地の芸術祭を紹介する記事の表紙やポスターにもなっている場所だが、いかんせん作品は“地上絵”なので高いところからでないと、その全貌を現地で見ることができない。ちょっと残念。

[063 光の館] 早くも“真打ち”登場といったところか。大地の芸術祭の、人気スポットのひとつ。

空を見上げたり、雲を眺めることが好きな僕にとって、空や雲に着目した作品は、とても興味深い。ジェームズ・タレルのこの作品は、似たようなコンセプトで、香川県直島や石川県金沢市でも見ることができるが、畳に寝転がりながら、空を眺めることができるのは、ここが唯一だ。

係の方に、締められた天井を開けてもらう。ゆっくりと天井(屋根)が移動して、空が表れる。

ずっと見ていると、感覚が狂ってくる。流れているのは雲ではなく、自分ではないかという錯覚だ。流れゆく雲が、まるで陸地に見えてきて、自分が空から眺めているような感覚に陥るのだ。

ずっと見ていたい気分に駆られてきたところで、別のお客さんが到着。それまでは貸し切り状態だったので、これだけゆっくりと見ることができたようだ。

去年のトリエンナーレ時には、大変な混雑だったというから、むしろ今年こうして来られたのは、ラッキーだったのかもしれない。

ここは宿泊もできるそうなので、夜にまたこの空を眺めてみたい。

[055 ベリー・スプーン]

[066 森の番人]

[068~070 節黒城跡キャンプ場A~C]

[072 庭師の巨人]

[076 KAMIKOANI] 森の中に突然現れるメルヘンチックな小屋。不思議な世界に迷い込んだような風景に出会う。写真じゃ分からないだろうが、とんでもなく暑い。そして、ここでダミーの身にも異変が…

[007 うぶすなの家] ここだけ町から少し離れたところにある。1924年建築の茅葺きの古民家を、レストラン(…というよりも食堂?)と、美術館(…というよりもギャラリー?)に改装した施設。

14時を過ぎてしまったが、ここで遅めの昼食を取ることにした。日替わりのメニューは、1000円。奇をてらった内容ではないが、地元の食材をふんだんに使っているようだ。

食事のあとは、建物内を見学。作品個々の詳しい解説がないので、ガイドブックは欠かせない。まぁ解説がなくてもそこから何かを感じ取れれば、それはそれでいいと思うけど。


[003 バタフライパビリオン]

[004 小さな家-聞き忘れのないように] 解説によれば、作者が気に入ったという小さな川の反対側にある1本の木を眺めるためだめに作られた地下室…とのこと。実際に座ってみてみたが、どの木のことを指しているのか、かなりわかりにくかった。2000年に作られた作品だから、対象となる1本の木も確実に成長し、その周囲の雑草も成長し続けているわけだから、変化は当然なのだ。

[005 石の魚たち]

[010 妻有田中文男文庫 、天の光、知の光-II、安堀雄文記念館] 見た目は、ちょっと古めの、どこにでもありそうな、町の中の公民館だが、中に入ると、建物の外観とのギャップにちょっとビックリ。

木造民家研究の第一人者である田中文男の民家調査を展示している。展示とともに、発光ダイオードを使って、本がモワーっと光るところは、とても幻想的。

2階は、安堀雄文記念館。2進法で計算するそろばんとか、永久機関、風琴を使った通信機など、かなりユニークな発明品の数々を展示。詳細な解説もあったが、時間がなくて、じっくり見学できなかったのが残念。

[039 越後妻有交流館キナーレ]

[040 火を護る螺旋の蛇]

[041 シルクの水脈]

[042 3つの門のためのネオン]

[143 翼/飛行演習装置]

[142 ミルタウン・バスストップ]

[141 イナゴハビタンボ]

[140 人 自然に再び入る]


今日走った距離、99.3km。あぁ、紹介しきれない…明日に続く…

3679 越後妻有 大地の芸術祭 2010 夏

新潟県十日町市を中心とした妻有地域で、「越後妻有(えちごつまり) 大地の芸術祭 2010 夏」が開催されている。期間は8月1日から31日までの1ヶ月間。

実は去年、同地域で、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009」が開催されていて、それに行こうと思っていたが、急遽取りやめたという経緯があり、今回はそのリベンジだった。

“トリエンナーレ”というくらいだから、もう次回は3年後かと思ったら、今年は新しい作品の追加はないものの、ちゃんと展示しているということらしく、思いきって行ってみることにした。しかも3日間も!

大宮から上越新幹線で越後湯沢に向かう。旅行で新幹線を使うなんて久しぶり。

1階席はかなり下に位置してるので、駅の停車中はしたから見上げる感じで、走行中は防音壁のせいで視界は皆無に近い。

もっとも、大宮から越後湯沢までは、わずか1時間程度の乗車時間だから、気にするほどでもないけど。

越後湯沢駅でかなりの客が下車。みんなどこに行くのかと思ったら、金沢行きの特急に乗り換える人たちだった。駅前は閑散としていた。(修正済み〜ゆうさん、ありがとうございます)

レンタカーで十日町へ。かまぼこ型の倉庫や、縦になった信号機など、豪雪地帯であることを感じさせられる。

北越急行ほくほく線の主要駅でもある六日町駅に到着。今回は、JTBの募集型企画旅行で手配しているので、見学で使用するパスポート(連続する3日間有効2000円)を窓口で引き替える。特典として、案内地図(100円)と、蕎麦ももらう。

そして、いよいよ、アートを巡る旅に出発する。


あまりに見学した作品件数が多いため、以降、一部を抜粋してご紹介する予定です。更新まで多少時間が掛かるかもしれませんが、ご了承ください。

3413 三鷹市美術ギャラリー

三鷹市美術ギャラリー公式サイトは、JR三鷹駅前にある。

アルフォンス・ミュシャ展Web魚拓。チェコ出身のアールヌーボーを代表するグラフィックデザイナーだそうだ。当然ながら?、僕は今回の展覧会で、初めて彼のことを知ったので、詳しいことは全くわからない。

しかし、この絵の雰囲気はどこかで見たことがあるという気がしたのは、決して気のせいではないと思う。

登場する人物は、どれも漫画のようにデフォルメされず、とてもリアルで人の柔らかなぬくもりが伝わってくるよう。

展示された点数のボリュームに圧倒された。

収集したのは、カメラノドイの創業者だそうだ。カメラノドイ…懐かしい。そんなお店があったっけ。

今回の企画展にあわせて、記念のお土産が売られていて、人だかりができていた。

ただ、おじゃこの買ったストラップは、作りが悪く値段に見合うものではなかったようだ。袋に入っていて中身を細かくチェックできなかったので、致し方ないのだが…。

展示内容が興味深かっただけに、こういうところがマイナスポイントになるというのは、ちょっと残念。

吉祥寺にあった武蔵野市もそうだが、駅前のこうした美術ギャラリーがあるというのは、気軽に接することのできる機会が増えそうで、いい試みだと思う。

気になったのは、この美術ギャラリーの入っているビルの他のフロアの紹介。真新しいビルに比べると、どこか古めかしい気がした。