電卓四兄弟/樫尾 幸雄

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電卓四兄弟 – カシオ「創造」の60年
樫尾 幸雄 (著), 佐々木 達也 (その他)
中央公論新社 (2017/3/21)

カシオといえば、若い人たちだと、腕時計G-SHOCKのメーカーというイメージが強いだろうか。

自分の世代から上だと、デジカメとか電卓のイメージがあると思う。

実際自分も、本書でも紹介されていたが、厚さ1mmを切るようなカードタイプの極薄電卓や、世界最小最薄(当時)のデジカメなど、カシオの製品はお世話になった。

まさに、そうした変遷をたどって、商品を多角化していったカシオの中心には、創業者兄弟四人がいた。

兄弟四人力を合わせ、町工場だったカシオ計算機の創業から、世界的企業に育て上げたエピソードを、創業者兄弟の四男だった、樫尾幸雄氏のインタビューで紹介する。

現在に至るまでは、もちろん順風満帆ではなく、さまざまな失敗も含めて、ありのまま述べられている。

リレー式計算機が大ヒットとなり、会社が順調に業績を伸ばしていたころ、兄弟四人が、仕事もそっちのけで、平日にも行ってしまうほどゴルフにのめり込んでしまったために会社を経営危機に陥れてしまう…なんてエピソードは、大変な事態ではあったが、彼らの“人間味”を感じる。

その一方で、過去の成功に固執し世の中の流れを読みきれず、時代に取り残されかけた経験が、その後のカシオの成長へ繋がっていることは、とても興味深い。

とにかく、兄弟四人は、とても仲が良かったようだ。

その上で、それぞれの個性が補完しあったことが、今日の成功に結びついている。

四兄弟の次男樫尾俊雄の記念館があるということを知ったので、いずれ行ってみたいと思う。

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