[社会の窓]生命の樹

念願だった「太陽の塔」の内部の「生命の樹」を見学することができたが、あらためて、生命の進化を「樹」になぞらえたという発想は、本当にすごいと思った。

最近でこそ、生物を”下等”とか”高等”といった表現はなくなってきたが、最初聞いたときは、妙な違和感を持ったものだ。

この地球に誕生した生命にとって、”下等”に生まれたかったわけではないだろうし、”上等”に生まれることもあるだろうが、いずれにしても、”たまたま”に過ぎない。

でも、生命の進化を表現しようとすると、進化の最終形態が人間であるとして、”上下”や”優劣”といった表現が出てきがちだ。

それを、岡本太郎は「樹(木)」を使って回避しようとしたのだ。

木は、葉や幹、根なども含めて「木」であり、それらのパーツに優劣をつけるものではない。

生命の進化も同じで、単細胞生物が下等であるということではなく、木と同じように、すべてがつながっていて、その結果の一部が人間であるということに過ぎない…と。

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