5423 名古屋城のエレベーター問題

5月31日の名古屋市営地下鉄で…。先月末に出張で名古屋に行ったとき、駅のニュースでも、復元される名古屋城にエレベーターを付けるか、付けないかということが話題になっていたが、いまだに揉めているようだ。

いや正しくは、市長としては、エレベーターは取り付けないという方針を発表したものの、一部の障害者団体が反発しているという。

この動きに対しては、やっぱり違和感を覚えてしまう。

もちろん、健常者も障害者も分け隔てなく使えるといいに決まってる。

けれど、できる限り造られた当時に忠実な木造による復元を目指すのであれば、エレベーターはかなり難しいだろう。

有り体に言ってしまうと、この問題は、優先順位の話に行き着く。

「史実に基づく名古屋城を目指すのか?」
「名古屋城を模した観光施設を目指すのか?」

今回、市長は「史実に基づく名古屋城を目指す」としたのだから、自ずと結論は出てくる。

この考え方に異議を唱える人たちは、この優先順位が違っているから、どうしたって、話は噛み合わない。

では、もう一方の「名古屋城を模した観光施設を目指す」とした場合、この問題が解決するのかというと、そうでもない気がする。

観光施設であれば、当然ながら、エレベーターが付くだろう。

では、どんなエレベーターか?

車椅子対応…それはもちろん!

しかし、それで充分か?

車椅子にも乗れない寝たきりの人の対応は?

ストレッチャー対応の大型のエレベーターを設置が必要だろう。

もちろん、大げさに言ってることは百も承知だ。

自分がどうしても違和感を拭えないのは、ここにある。

エレベーターを設置せよと主張しつつ、実は、車椅子以外の人を差別しているように思えてしまうのだ。

「史実に基づく名古屋城を目指す」ことを優先するとした段階で、できることとできないことが出てきてしまうのは当然のことだ。

もちろん、できないことを放置するのではなく、できるようにする努力は必要だが、これは差別でもなんでもない…と思う。

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