世界が認めたニッポンの居眠り/ブリギッテ・シテーガ

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世界が認めたニッポンの居眠り 通勤電車のウトウトにも意味があった!
ブリギッテ・シテーガ Brigitte Steger
阪急コミュニケーションズ 2013-06-13
by G-Tools , 2014/02/05
日本を訪れた外国人が目にする日本人の特徴のひとつに「人前で平気で寝る」というのがあるらしい。たしかに、電車の中、公園のベンチ、道路脇に止めたタクシーやトラックの運転手など…打ち合わせや会議といったフォーマルな場ですら、見かけるのが、居眠りだ。

本書の冒頭で指摘されて初めて意識したのだが、そもそも「居る」と「眠る」を合わせた言葉が「居眠り」。

つまり「居合わせているが寝ている」「眠りながら出席している」ということ。なるほど。

本書の冒頭で触れていた、畳敷きの部屋に布団を敷くという日本の住宅事情が、日本で居眠りを許容するという文化になったのかもしれない。

部屋を多目的利用する社会では、誰かが起きていても同じ部屋で眠っている人にかなり寛容だし、同様に、眠っている人も起きている人たちの邪魔に対してかなり寛容である。(p.28)

著者は、ケンブリッジ大学の文化人類学者。

多くの文献はもちろん、テレビや雑誌にいたるまで、さまざまな情報から、日本における眠りを取り巻く歴史、文化を詳細に紹介している。

タイトルは、世界が認めた…とあるが、海外での評価についての記載は思ったより多くなく、「外国人研究者が見た日本における睡眠」というタイトルにしたくなる内容だった。

翻訳書にありがちな難しい言い回しや表現はなく、とても読みやすかった。

日本人からしたら、当たり前のようなことも多かったが、海外の人から見た日本の居眠りという切り口は新鮮で、なんだか居眠りが、すごく特別のことのように思えてきた。

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