70年代アナログ家電カタログ/松崎順一

 

1970年代を中心に日本の家電製品のカタログを一堂に集めた本。

本書の中心の多くは、僕が直接見た家電製品やカタログとは異なるが、まだまだ“残り香”が感じられる時代を生きてきた。

まったく同じ製品ではなくとも、そっくりな製品が身近にあったのをよく覚えてる。

冒頭は、オーディオ関連のカタログ。

僕はオーディオは詳しくないのに、既視感があったのは、中学時代の友人“小林くん”に、よく自慢されていたからだ(本人は自覚してなかったと思うけど)。

小林くんは、かなり家が裕福だったせいか、うらやましくなるものをたくさん持っていた。

オーディオ機器も、たくさん持っていて、それほど興味もないのに自慢されると欲しくなったものだ。

70年代のカタログを見ていると、そんな、あのころの思い出と重なる気がした。

ここに載っている商品は、いまから考えれば、サイズも重量も大きい上に、機能も限られているにもかかわらず、なんだかとても魅力的に思えてくるから不思議。

カタログの多くが、派手で、仰々しいキャッチコピー、出てくる人たちは、みんな、妙に明るく、オーバーリアクション。

そして、やたらと外国人が登場…。

商品にワクワクを感じた時代だったことを再認識した気がする。

すごくおもしろい切り口の本だと思ったが、ただ残念だったのは、A5サイズという本のサイズだ。

1ページに何枚ものカタログを盛り込んでいるページが少なかったので、カタログの全体の雰囲気しか見ることができず、文字が小さいので、本文はほとんど読めないし、本書の著者の解説も小さい。

ふと、ケンウッドが、かつて“トリオ”という社名だったことは、小林くんから教えてもらったのを思い出した。

卒業以来会ってないけど、彼はいったいどうしてるんだろう。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください