恋する天才科学者/内田 麻理香

4062144395 恋する天才科学者
内田 麻理香

講談社 2007-12-20
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最近でこそ、トリビアとか雑学王といったテレビ番組などで、知られざる科学者の秘密があきらかになる機会は増えた。たとえば、アインシュタインの妻が夫に離婚の際の慰謝料としてノーベル賞の賞金を要求したなんて話は、そんな番組で知ったのだと思う。

しかし紹介される話題はごくごく一部であり、科学者たちの素性を知る機会はほとんどない。まして大人になってしまうと、伝記を読むことは皆無だから、ますます疎遠になる。

この本はそんな科学者達の“女性関係”に焦点を当てたちょっと変わった伝記だ。先述のアインシュタインをはじめ、ニュートン、ダーウィンといった誰もが知ってる科学者や、日本国内でも知名度はいまいちの南方熊楠といった知られざる科学者まで、16人が取り上げられている。

紹介されている科学者たちの写真は晩年の姿ではなく、あえて若々しく男前のころのものが掲載されている。男前の科学者といえば、昨年(2007年)に放送された、テレビドラマ「ガリレオ」を演じた福山雅治を思い出した。関係ないけど。ただ、もし可能であるならば、登場した科学者と関わりるあった妻や愛人、親兄弟といった、彼等に関わった人たちの写真なども合わせて載せられていたら、もっと想像を膨らませられたような気もする。

偉大な科学者だって当然人間だから、さまざまな苦悩にさいなまれる。なかには自業自得(!?)のようなこともあるが、それもひっくるめて科学者の“人間味”に触れることができる。

科学に対しても、人間に対しても造詣が深いと思わせる著者の語り口に引き込まれた。

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